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お得な車の買い方

おいしい中古車を見極めるポイントとは?

人気車の裏に「おいしい中古車」アリ?

「おいしい中古車」を探すためには、まず中古車の価格がどのようにして決まるのかを理解しておく必要があります。

中古車の価格は、一言で言えば「人気」によって決まります。「程度」が良ければ人気が出るし、人気が高ければ価格も高くなります。その価格でも買いたいという人がいるからで、逆に人気がないほど安くなります。

例えば、走行距離6万kmよりも1万kmの方が人気になるため、6万kmのものより高い値が付けられます。

その他、年式の高低やキズの有無、装備の充実具合、ボディ色など人気の要因はいろいろあり、それらを総合して「これは人気が高いはず」「これはさほど人気が出なさそう」という販売店の判断で仕入れられ、値付けされます。

つまり、「人気の裏」をつけば、人気の車より安く手に入れることができます。ただし、例えば走行距離が多い車こそ「おいしい」というものではありません。

価格を左右する人気の要因、つまり「程度」の判断は、人によってズレがあります。先の例で言えば、1万kmの車より6万kmの車の方が100万円以上安くないと「おいしい」と感じない人もいるでしょうし、50万円の差でも「おいしい」と感じる人もいると思います。

このように「おいしい基準」、つまり価格差の感じ方は人それぞれで、そのため人気の裏をついて、あなたなりの「おいしい基準」で探すと、おいしい中古車が見つかると思います。

以上を踏まえて、まずはおいしい車種の見つけ方の参考にしてください。

ライバル車 ― 他メーカーの同じカテゴリー車を調べる

同じ価格の2Lミニバンでも、人気の差によって中古車価格が変わってきます。

例えば、トヨタ ノアを探しているなら、トヨタ ヴォクシー、日産 セレナ、ホンダ ステップワゴン、マツダ ビアンテも調べてみるのが良いと思います。 同じ年式、走行距離、できればボディ色やカーナビの有無なども同じもので比べてみると、意外と価格が違うということがわかると思います。

同じ2Lミニバンで性能もほとんど変わらず、新車時価格がほぼ同じでも、中古車では人気で大きく価格が変わってきます。だとしたら、よほどその車が好きでない限り、ライバル車を比較検討してみる価値はあると思います。

ボディタイプ ― 価格差を調べて再検討してみる

例えば今ならミニバンやハイブリッドカーに比べて、クーペやセダンの方が値下がりしやすいなど、ボディタイプによって価格の付け方が異なります。

人気が価格を左右する中古車だから、基本的にクーペの価格は下落しやすく、ただしクーペでもホンダ NSXや日産 GT-Rのように、一部熱烈な支持者が存在する車種に関しては、なかなか値崩れを起こさないという現象もあります。

また、ミニバンにファミリーカーとしての座を取って代わられたセダン、特に節約志向のあおりで排気量の大きいセダンは値落ちしやすくなってきています。

もちろんこれらは、時代の流行とともに常に変化するので、時代に迎合していてはいつまでたっても「おいしい中古車」は見えてこないと思います。

人気車の裏に、実は隠れた実力を秘めた車がある。それを見つけて手に入れたとき、その喜びの大きさは計り知れないのではないのでしょうか。

時代の流れに埋もれた、真の実力車を見つけ出すことこそ「おいしい車の買い方」の醍醐味です。

記事元/日刊カーセンサー

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